お心肥(おしんこやし)

お心肥は、江戸しぐさの神髄とも言える言葉です。

人間は欲の塊の生き物。
ついついおいしい物を食べることに気が行って、体を肥やしてしまいがちです。

お心肥は、体を肥やすのではなく、
心を豊かにして、学問を学び、人格を磨きなさいという言葉。

学問もを学ぶということも、ただ書物を読んで知識を付けるのではなく、
実際に自分で体験し、考えることが大事だと教えています。

江戸の子育てしぐさでも、トレーニングを重視し、
寺子屋ではロールプレイングをしたり、
今でいう理科の観察・実験なども行っていました。
また、人の心がわかる人間を作ることを目標の一つにしていました。

江戸は元々、地方から人が寄せ集まってできた都市。
文化も習慣も違う人々が、争うことなく生活していくためには、
『他人を思いやる』『街のためになることをする』
といった気持が大事だったのでしょうね。

江戸っ子は、面倒見がよい、世話好き、といったイメージを
時代劇などからも受けますが、
幼い頃から、お心肥の教えを身につけさせられていたからこそだと思います。

江戸しぐさというと、皆さんが思い描く傘かしげや、こぶし腰浮かせも、
このお心肥のしぐさから、生まれてきたのでしょう。

形だけではなく、心をこめて江戸しぐさを行いたいものです。

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